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当方にて使用して参りました茶器・古物をお譲り致します。
径:約10.0cm
高:約6.5cm
付:布、箱
出口王仁三郎さんの器については色々な評価がありますが、最晩年の作・耀盌は亡くなる前の1年数ヶ月の間に精魂尽きるまで魂を込められた作と知られています。作行の最高度のものは最晩年、耀盌成熟期のものとされますが、こちらは前期の頃のものと思います。色付と釉薬がうぶですが、鮮やかな黄、藍、緑、そして臙脂色に彩られ、見込みは他の前期の作と類似しています。おおもとは国家による2度の弾圧を受け、当時それを所有しているだけで投獄されたり、割られたり、苛烈な罰を受けました。「王仁」という表記があるだけで逮捕されかねず、その印を泣く泣く削るものもありました。そうした背景をもちながらも、過酷な状況の中で構想を練り続け、放免後、再起を込めた茶碗制作が世に知られる耀盌をうみました。
本作の最も真となる部分は、実際、「その大きさにして、力強い全体」と言うべきかと思います。両手のひらで包む時、小ささよりも、硬さ、強さ、不屈の魂のそれを感じるのではないかと思います。その魂が描くのは器に表される鮮やかに織り成す世界の美しさでしょう。うぶながらもほの明るく、しかし不屈の信念のごとく突き出し、握り出し、押し、削り、ひねり、祈りが込められています。力強い手びねりの隆々とした動きに満ち、ズッシリとした重さを感じます。ササラ孔、腰三本線と放射線。白釉下判、なお書付けられた王仁の字。ご信用いただける方にぜひ。ご本人はできたものをまるのまま手渡しで贈られていました。大切にしていただける方のもとに届けばと思います。心配があれば諸々ご相談下さい。
上記は私見に留まるものであり、時代や作者等を保証するものではございません。ニュウ、キズ、茶渋等、写真に掲載しきれぬ点もあります。古物である旨、ご了承下さい。購入後の返品やお値引等には応じかねます。事前にご不明点やご相談などお気軽にお問い合わせ下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
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